エリオット波動とは?

株式投資などで用いられるテクニカル理論の一つです。
1930年代にダウ平均株価の値動きなどを研究していた
ラルフ・ネルソン・エリオットによって提唱されました。

基本概念

一つの相場はそのトレンドを構成する5つの波「推進波5波動」と、
後の調整を担う3つの波「調整3波動」で構成される。
というのがエリオット波動の基本になります。

推進5波動は衝撃波と呼ばれる「第1、第3、第5波」とその修正波「第2、第4波」で構成され、調整3波動は推進波の「A、C波」とその修正波「B波」で構成されます。
この他に推進波5波動のうちで第3波が最短になる事は無いという決まりがあります。

波の特徴

第1波

転換点後、新しい相場の始まり。この波は時間的に長続きしないことが多い。

第2波

最初の修正波。転換前の相場がまだ続いていると思われていることが多い。修正は第1波の61.8%程度までに収まることが多い。超える場合は転換前の相場がまだ続いている可能性がある。

第3波

トレンドが最も出やすく最長になる。第3波の伸び幅は、第2波での修正幅の138.2~161.8%になることが多い。また、エクステンションが起こると、261.8〜423.6%あたりまで伸びることがある。
エクステンション:トレンドの勢いが強いため、推進5波動、調整3波動の基本構成を超えて波が伸びる現象。

第4波

第3波での伸び幅の38.2~61.8%に収まることが多い。なお、第2波での修正が小さかった場合は、第4波での修正が大きくなりやすいなどの特徴がある。

第5波

最後の衝撃波。この波の伸び幅は、第4波での修正幅の161.8%までに収まることが多い。ただし、トレンドが強く勢いがある場合はエクステンションが起こり第3波の伸び幅の161.8%以上伸びることもある。

A波

相場が一旦天底をつけ調整の始まり。短期間に大きく下げることが多い。

B波

A波の修正で一旦戻すが、相場の天底を超えることは無く、三尊の右山やダブルトップ/ボトムの右山を形成することになる。

C波

この波をもって一つの相場が終わることになる。伸び幅は、第1から第5波までの伸び幅の50~61.8%になることが多い。

免責事項:記載された情報に関しては正確性に対して一切の保証を与えるものではありません。実際の投資については御自身の判断と責任に基づいて行なってください。